おすすめワックス10選|バーム・ファイバー・クレイなど種類別にご紹介

ヘアスタイルに自然な動きをプラスしてくれるヘアワックスですが「いろいろな種類があり、どれが自分の髪型に合うのかわからない」とお悩みの人も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では美容師監修のもと、おすすめのワックスをタイプ別に紹介します。

ワックスの上手な使い方も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

スタイリスト・鴨林 優

約10年青山や自由が丘エリアでトップクリエイターとして腕を振るう。こだわりある空間や製品作りに力を入れるため2011年に独立し『Regolith Jiyugaoka』をオープン。輪郭や骨格、髪質から似合わせるオーダーメイドスタイルに定評。ファッション誌やヘアカタログ、メーカーの講師としても活躍。

ヘアワックスの種類

ナチュラルでおしゃれなヘアスタイルを実現してくれるヘアワックスですが、そもそもヘアワックスとはどのようなアイテムなのでしょうか?

ヘアワックスはテクスチャーや仕上がりごとに、さまざまなタイプがありますが、代表的なものは次の3タイプです。

  • バームワックス

  • ファイバーワックス

  • クレイワックス

それぞれの特徴について紹介します。

バームワックス

バームワックスとは、シアバターなどの天然由来成分をベースとした半固形状のワックスで、手に伸ばすとオイル状に変化するテクスチャーが特徴です。髪にうるおいを与えながら、束感のあるスタイルやウェット感のあるスタイルに仕上げます。

ソフトなセット力で髪を自然にまとめて、トレンド感のあるナチュラルなツヤ髪を演出してくれるワックスです。

ファイバーワックス

ファイバーワックスとは、ファイバー成分が配合されているワックスで、糸をひくように伸びるテクスチャーが特徴です。

ソフトなセット力からハードなセット力まで、さまざまな仕上がりのファイバーワックスがそろっており、手軽にイメージ通りのヘアスタイルを実現できます。髪に揉みこむようになじませるだけで、自然な動きをプラスできるので、ヘアワックス初心者さんにもおすすめです。

クレイワックス

セット力が高くマットな仕上がりが特徴のクレイワックスは、マットワックスやドライワックスとも呼ばれています。

パウダーやクレイが配合されており、しっかり根元から立ち上がったような立体感のあるスタイルを実現できます。固めのテクスチャーの商品が多いので、使用する前に手のひらでよく伸ばしてから髪になじませましょう。

ここからはタイプ別におすすめのヘアワックス10選をご紹介します。

【バームタイプ】おすすめワックス4選

まずはソフトなセット力で、ナチュラルに髪をまとめてくれるバームワックスおすすめ4選を紹介します。ツヤ感のある仕上がりや、束感・ウェット感のあるトレンドのスタイルを目指したい人は、ぜひチェックしてみてください。

N. ナチュラルバームSC

N. ナチュラルバームは、天然由来成分だけで作られた保湿力の高いワックスです。シアバターやホホバオイル、ミツロウをベースに、マンダリンオレンジやベルガモットなどの精油が配合されており、さわやかな柑橘系の香りも魅力です。

髪になじませるだけで、しっとりまとまり感のあるスタイルを実現し、作りこみすぎないナチュラルな雰囲気を演出します。スタイリング後に手に残ったワックスは、そのまま手指の保湿ケアにも使えます。

ザ プロダクト ヘアワックス

USDAオーガニック認証のシアバターをベースに、天然由来のミツロウやビタミンE、アロエベラエキスなどを配合したバームワックスです。

オレンジのような柑橘系の香りで、トレンド感のあるウェットスタイルのセットにも最適。ヘアケアアイテムとしてはもちろん、手指の保湿ケアやリップケア、全身の保湿ケアに使えるマルチユースなアイテムです。

SHIRO ニームヘアバーム

ニームオイルやシアバター、オリーブオイルを配合したバームワックスで、やわらかなテクスチャーが特徴です。

濡れたようなリッチなツヤを髪にプラスし、自然な動きにセットします。保湿力が高くパサつきがちな髪もしっとりまとめますが、べたつく重たさはなくふんわり感も残してくれるので、ナチュラルな仕上がりがお好みの人におすすめです。

ラベンダーやカモミール、フランキンセンスなどをブレンドしたスパイシーな香りも人気のポイントです。

Aesop バイオレットリーフ ヘアーバーム

ココアシードバターとナッツオイルが配合されたAesopのバームワックスには、髪をやわらかく整えてくれる効果があります。乾燥により髪がパサつく方や、毛量が多い方、髪質が硬くまとまりにくい方におすすめです。

濡れた髪になじませて乾かせば、やわらかく扱いやすい髪に仕上がります。

【ファイバータイプ】おすすめワックス3選

続いては、さまざまなスタイリングに活用できるファイバータイプのワックスを紹介します。動きのあるスタイルや、ふんわりとしたボリューム感のあるスタイルを叶えたい人におすすめのアイテムをピックアップしました。

スタイルミー ハードワックス

とろっとしたテクスチャーのやわらかなワックスですが、髪になじませるとナチュラルなボリューム感をプラスしてくれる自然なセット力が魅力。髪を固めすぎないので、手ぐしでスタイルを整えやすいのもポイントです。

やわらかな質感を残しながらヘアセットしたい人におすすめのアイテムです。

アリミノdance ロッキンムーブ

べたつきにくいのに、高いセット力でしっかりスタイルキープしてくれるアリミノのファイバーワックス。クリームのようなテクスチャーで髪になじませやすく、ふわっとしたスタイルも手軽に再現できます。

ショートヘアの方やメンズでも使いやすいアイテムです。

ナプラ ケアテクトHB ホールドメイク

ナプラのケアテクとHB ホールドメイクは、髪をケアする天然油分を配合したノンシリコンタイプのファイバーワックスです。がっちりスタイルをキープするハードなセット力と束感が特徴で、躍動感のある動きのあるヘアスタイルを実現します。

根元からしっかり髪を立ち上げたい方や、ショートヘアのメンズにもおすすめのアイテムです。

【クレイタイプ】おすすめワックス3選

ソリッドな仕上がりがおしゃれなクレイワックスからは、使いやすいおすすめアイテム3選を紹介します。

ナンバースリー デューサー ドライペーストワックス6

髪のCMC(細胞間脂質)と似た構造を持つマカデミアナッツバターを配合したナンバースリー デューサーのワックス。その中でも、ドライペーストワックス6は、強いセット力とドライな質感で、軽やかなボリューム感を演出してくれるアイテムです。

ふわっと軽いナチュラルなパーマスタイルにも適しており、揉みこむだけでイメージ通りのボリューム感をプラスできます。

アリミノ dance ハウスエアリー

エアリーな質感に整えるマットなアリミノのクレイワックス。髪が細く柔らかい方でも、根元からふわっと立ち上げ、自然な立体感をプラスします。

ほどよい束感も出るので、使い方次第でいろいろなヘアスタイルを楽しめるアイテムです。

LIPPS L08 マットハードワックス

メンズワックスとして人気の高いLIPPSのクレイワックスは、1日中スタイルを崩さないハードなキープ力が魅力です。

セミマットな質感と、しっかりとした束感を出せる仕上がりなので、ベリーショート~ショートヘアのメンズにおすすめのアイテムです。

初心者さん必見!ワックスの上手な使い方

ワックスを使って、流行のスタイリングにチャレンジしたいと思っても「ベタベタして思うようにセットできない」「なじませるコツがわからず、ボリュームが出ない」などのお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?

ここからは、美容師直伝の上手なワックスの使い方を紹介します。

ワックスを髪になじませる前に

ワックスを使ってイメージ通りのスタイリングをするためには、髪になじませる前のひと手間がポイントです。

まずは手のひらにワックスを適量(1円玉大程度)取り、両手をすり合わせるようにして、まんべんなく手のひらに広げます。このとき、最初に手のひらでワックスを温めるようにすると、なめらかに広がりやすくなります。

手のひらでワックスをしっかり伸ばし、均一に広がってから髪になじませましょう。

【メンズ向け】ワックスのなじませ方

髪が短い男性は、後頭部→横髪→頭頂部の順にしっかりワックスをなじませます。仕上げに、手のひらに残ったワックスを前髪につけて整えると自然に仕上がります。

しっかりキープしたい方は、後頭部→横髪→頭頂部の順で、再度少量のワックスを重ねづけしましょう。

【ショートヘア~ボブヘア向け】ワックスのなじませ方

ショートヘアからボブヘアの方は、後ろの毛先→横の毛先→髪の中間の順にワックスをなじませます。前髪は手のひらに残ったワックスを使って、指で前髪の毛先になじませる程度でOK!

ただし髪の根元までワックスをつけてしまうと、ヘアスタイル全体が重く、べたついた印象になってしまいます。髪の根元にはワックスをつけないように注意しましょう。

【ロングヘア向け】ワックスのなじませ方

髪の長いロングヘアの方は、まずは髪を左右で半分に分けてからスタイリングします。片側の毛先を肩の前に持ってきて、毛先→髪の中間の順になじませ、反対も同様になじませます。

ロングヘアの方も、髪の根元にワックスをつけないのが、ふんわり自然なスタイルに仕上げるポイントです。

まとめ

ワックスを使って手軽におしゃれなスタイリングを実現するためには、それぞれの種類の特徴や仕上がりの違いを理解して、自分のヘアスタイルに合ったタイプを選ぶことが大切です。

ツヤ感とウェットな質感で、しっとり髪をまとめたい時はバームタイプがおすすめです。また、さまざまな仕上がりから選べるファイバータイプは、テクスチャーもやわらかく、ワックス初心者さんも使いやすいでしょう。ハードなセット力が欲しい時や、ドライでエアリーな質感を演出したい時には、クレイタイプがぴったりです。

ぜひワックスの使い方をマスターして、毎日のスタイリングを楽しんでくださいね。

この記事を書いた人

ライター:ナオ

化粧品メーカーで10年以上、スキンケアやヘアケア、メイクアイテムの企画や開発を担当していた美容ライター。日本化粧品検定1級の資格を保有。