丁寧にスタイリングしているのに「毛先が広がってまとまらない」「毛先がパサつく」などのお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では美容師監修のもと、毛先の広がりやパサつきの原因を解説するとともに、今日からトライできる手軽な改善方法を紹介します。
この記事の監修者
スタイリスト・鴨林 優
約10年青山や自由が丘エリアでトップクリエイターとして腕を振るう。こだわりある空間や製品作りに力を入れるため2011年に独立し『Regolith Jiyugaoka』をオープン。輪郭や骨格、髪質から似合わせるオーダーメイドスタイルに定評。ファッション誌やヘアカタログ、メーカーの講師としても活躍。
毛先の広がりやパサパサの原因は?
しっかりケアしているのに、毛先が広がってしまい「スタイリングが上手にできない!」とお困りの人も多いでしょう。
個人差はありますが、毛髪は1ヶ月で約1〜1.5cm伸びるといわれています。髪は根元から伸びていくので、毛先は生えてから1番年月が経過している部分になります。そのためダメージが蓄積してしまい、広がりやすくなるのです。
するんとまとまる毛先を目指すためには、まずは毛先が広がってしまう原因を理解しておくことが大切です。
ここからは毛先のパサつきや広がりの原因について詳しく解説します。
原因①熱によるダメージ
毛先が傷んで広がってしまう原因のひとつに、熱によるダメージがあげられます。
毎日のドライヤーやヘアアイロンは、やり方を間違えると髪に過度な熱をかけてしまうのです。
髪の表面はキューティクルといわれる成分でコーティングされていますが、髪に過度な熱がかかると、キューティクルが剥がれて髪がダメージを受けます。特に毛先は、ヘアアイロンを使って外ハネや内巻きなどのアレンジをすることも多く、熱によるダメージを受けやすい部分なので注意しましょう。
原因②紫外線によるダメージ
肌が日焼けでダメージを受けるのと同様に、髪も紫外線による日焼けでダメージを受けます。紫外線によって髪表面のキューティクルが傷つき剥がれてしまうと、髪内部の水分が失われてパサつき、広がりやすくなります。
原因③パーマやカラーのやりすぎ
パーマやカラーは薬剤を使用するので、回数を重ねるとどうしても髪が傷みやすくなります。特に髪の長い方の毛先は、パーマやカラーのダメージが蓄積しているので、パサパサと広がりやすくなるのです。
サロンでパーマやカラーをする際は、美容師に毛先の傷み具合をチェックしてもらいながら、適切な頻度で行いましょう。
原因④生まれつきの髪質
「髪が傷んでいないのに毛先が広がってしまう」という人は、もともとの髪質が原因かもしれません。乾燥しやすい髪質の人は、ヘアダメージがなくてもパサつきやすく、静電気も起こりやすいため毛先が広がってしまいます。また毛量が多い人やくせ毛の人も、毛先が広がりがちです。
生まれつきの髪質で毛先が広がってしまう人は、スタイリングで上手にまとまり感を出しましょう。
毛先の広がりやパサパサの改善方法
ここからは毛先の広がりやパサパサを改善する方法を紹介します。毎日のヘアケアでトライできる手軽な方法も多いので、ぜひ今日から取り入れてみましょう。
改善方法①髪と頭皮にやさしいシャンプーを使う
毛先の広がりやパサつきは、髪の乾燥やダメージが主な原因です。そこでまずは、毎日のシャンプーから見直してみましょう。
髪の傷みや乾燥が気になる人には、髪と頭皮に必要なうるおいを残してやさしく洗い上げる「アミノ酸系シャンプー」がおすすめです。アミノ酸系シャンプーとは、肌や頭皮のうるおい成分でもあるアミノ酸をベースにした洗浄剤を使用しているシャンプーです。
しっとりとした洗い上がりが特徴で、広がりやすい毛先にもうるおいを残してまとまりやすく整えます。
またシャンプーをする際は、洗い流すお湯やシャワーの温度にも要注意。熱すぎるお湯は頭皮や髪のうるおいも洗い流してしまいます。40℃以下のぬるめのお湯ですすぎましょう。
おすすめのアミノ酸系シャンプー:レゴリス シャンプー+
アミノ酸系洗浄成分を贅沢に使用した髪と頭皮にやさしい使い心地のシャンプーです。ワンプッシュで豊かな泡立ちを実現し、洗っている最中からなめらかな指通りを実感できます。
スキンケア効果のあるアスタキサンチンと10種の植物エキスが配合されており、シャンプーしながら頭皮をケアしてしっとり洗い上げます。
改善方法②ヘアダメージを補修するトリートメントを使う
髪と頭皮にやさしいシャンプーを使うとともに、トリートメントを取り入れて積極的に乾燥やダメージのケアをするのもおすすめです。
一度傷んでしまった毛先は、自らダメージを補修することができません。そこでダメージ補修成分が配合されたトリートメントを使って、しっかりケアしてあげることが大切です。
トリートメントには洗い流すタイプ(インバスタイプ)と洗い流さないタイプ(アウトバスタイプ)の2種類があります。毛先の広がりが気になる人は、両方のトリートメントを日々のケアに取り入れてみましょう。トリートメントをつけるときは、髪の根元を避けて、広がりが気になる毛先を中心に揉みこむのがポイントです。
特にドライヤーで髪を乾かす前には、洗い流さないトリートメントを付けて熱によるダメージをケアしましょう。
おすすめのトリートメント(インバスタイプ):トリートメントアルガ
アルガンオイルやヘマチン、9種の植物エキスなどを配合した洗い流しタイプのトリートメントです。パサついて広がりやすい毛先のダメージをケアして、まとまりやすい髪に導きます。
おすすめのトリートメント(アウトバスタイプ):Uエッセンス
セラミドや油脂コラーゲン、5種類のオーガニック認証オイルが配合された洗い流さないタイプのトリートメント。タオルドライした後の髪になじませてから、ドライヤーで乾かすと、毛先までするんとまとまる髪に整えます。
改善方法③髪の乾かし方にも注意する
濡れた髪はキューティクルが開いているので、ダメージを受けやすい状態です。そのためドライヤー前のタオルドライでは、髪をゴシゴシこすらず、タオルで挟み込むようにして水分を取りましょう。
ドライヤーを使用する際は、毛先から乾かすのではなく髪の根元から乾かします。全体が8割程度乾いてから毛先を乾かすことで、毛先に過度な熱をかけずにヘアダメージを予防できます。
改善方法④髪の紫外線対策をする
外出する際は、髪の紫外線対策も意識しましょう。特に紫外線の強い季節に長時間外で過ごす場合は、日傘や帽子を使って髪に直接紫外線が当たらないようにします。
またスプレータイプの髪用日焼け止めを使用するのもおすすめです。
改善方法⑤定期的にサロンで毛先をカット
毛先のダメージを放置していると、徐々に髪の根元のほうまでダメージが進行してしまいます。髪の広がりが気になる時は、定期的にサロンで毛先をカットするのも効果的です。傷んだ部分をカットしておけばダメージの進行を防ぐことができ、まとまりやすい毛先をキープできるでしょう。
定期的にサロンに通うことで、自分の髪の状態やダメージ原因などを美容師に相談できるので、美容師のアドバイスのもと適切な改善方法を行えるのもメリットです。
毛先の広がりを抑えるスタイリングのコツ
毛先の広がりやパサつきは、スタイリングを工夫することで上手にカバーできます。またもともとの髪質が原因で毛先が広がりやすい人も、スタイリングのコツをつかめば、毛先がしっとりとまとまったスタイルを楽しめます。
ここからは毛先の広がりを抑えるスタイリングのポイントを紹介します。
スタイリング剤はオイルやバームがおすすめ
ヘアオイルやヘアバームは、しっとりまとまり感のあるスタイルを叶えてくれるスタイリング剤です。また髪にツヤ感もプラスしてくれるので、乾燥によるパサつきもカバーできます。
保湿成分がたっぷり配合されたヘアオイルやバームであれば、スタイリングしながらヘアケアもできるので毛先が広がりやすい人には特におすすめです。
おすすめのヘアオイル:Uマルチオイル
5種類のオーガニック認証オイルや天然由来オイル、シアバターなど、99%が天然成分で構成されたヘアオイルです。広がりやすい毛先もしっとりまとまるのに、べたつきにくくサラッと仕上がります。
ヘアケアだけではなく、ボディやハンドの保湿ケアにも使えるマルチユースなオイルです。
手ぐしでムラなく毛先になじませる
ヘアオイルやヘアバームをなじませる際は、最初に手のひらにしっかりなじませておくのがポイントです。手のひらにヘアオイルやヘアバームが均一になじんだら、手ぐしで毛先をとかすようにしてなじませます。
仕上げに髪表面を手のひらでなでるようにして、残ったヘアオイルやバームで毛先にまとまり感を作りましょう。
まとめ
パサついて広がりやすい毛先は、ダメージが蓄積しやすい部分です。自分の髪の状態に合わせた適切な改善方法でしっかりケアし、まとまりのある毛先を目指しましょう。
特に毛先のダメージが気になる人は、定期的にサロンに通い毛先をカットするのがおすすめです。サロンで美容師に相談しながら、ぜひ健やかで美しい髪をキープしていきましょう。
この記事を書いた人
ライター:ナオ
化粧品メーカーで10年以上、スキンケアやヘアケア、メイクアイテムの企画や開発を担当していた美容ライター。日本化粧品検定1級の資格を保有。