洗い流さないトリートメントの使い方とおすすめ商品13選

「なんだか最近、髪のツヤがなくなった」「ヘアダメージがひどくて髪がまとまらない」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

手軽なケアでツヤのあるうるおい美髪を目指したい人は、ぜひ毎日のお手入れに「洗い流さないトリートメント」を取り入れてみましょう。

この記事では洗い流さないトリートメントの効果や使い方を解説します。さらに美容師がおすすめする洗い流さないトリートメント13選を、オイルやミルクなどタイプ別に紹介しますので、髪のダメージが気になる人はぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

スタイリスト・鴨林 優

約10年青山や自由が丘エリアでトップクリエイターとして腕を振るう。こだわりある空間や製品作りに力を入れるため2011年に独立し『Regolith Jiyugaoka』をオープン。輪郭や骨格、髪質から似合わせるオーダーメイドスタイルに定評。ファッション誌やヘアカタログ、メーカーの講師としても活躍。

洗い流さないトリートメントとは?

洗い流さないトリートメントとは、毛髪補修成分が配合されたヘアケアアイテムで、髪の傷みが気になる部分になじませるだけでダメージケアができる便利なアイテムです。

 

トリートメントには、シャンプー後に使用して洗い流すタイプのトリートメント(インバストリートメント)と髪に塗布した後洗い流さないタイプのトリートメント(アウトバストリートメント)の2種類があります。

 

洗い流さないトリートメントは手軽に使えることに加えて、髪質やヘアダメージに合わせて選べる剤形の豊富さが魅力です。

洗い流さないトリートメントには、さまざまな剤形がありますが、オイルタイプ、ミルクタイプ、ミストタイプが主流です。ここからはタイプ別にそれぞれの洗い流さないトリートメントの特徴を紹介します。

オイルタイプ

オイルタイプの洗い流さないトリートメントは、オイルならではのツヤ感を髪にプラスしてくれるアイテムです。保湿効果が高く、しなやかでまとまりやすい髪に導きます。

髪がパサつきやすい、髪が広がりやすい、静電気が起こりやすい、髪にツヤがない、などにお悩みの方におすすめのトリートメントです。

 

オイルタイプの洗い流さないトリートメントには、植物性オイルをベースにしたタイプと、ミネラルオイルをベースにしたタイプがあります。

植物性オイルをベースとしたヘアオイルは、髪へのなじみがよく、しっとりとした仕上がりが特徴です。それに対してミネラルオイルをベースにしたヘアオイルは軽やかな使用感でサラサラとした仕上がりになります。

ミルクタイプ

ミルクタイプの洗い流さないトリートメントは、髪に油分と水分を与えてダメージをケアするアイテムです。油分を与えるオイルタイプに比べると、仕上がりが軽くべたつきにくいのが特徴です。

 

毛髪補修成分がパサつきを抑えてまとまりやすい髪に整えますが、ミルクならではの軽さでボリュームを抑えすぎず、ふんわり感のあるスタイルに仕上げることができます。

ヘアダメージが気になるが髪のボリューム感も落としたくない、軽やかな仕上がりが好み、といった方におすすめのトリートメントです。

ミストタイプ

ミストタイプの洗い流さないトリートメントは、髪にうるおいを与えてしなやかな状態にケアするアイテムです。水溶性の毛髪補修成分が配合されているため、べたつきにくくサラサラとした髪の質感をキープします。

 

髪のきしみが気になる、髪や頭皮のべたつきが気になる、サラサラヘアに仕上げたい、といった方におすすめのトリートメントです。またスタイリング前の髪に吹きかけることで、髪のクセを抑えてスタイリングしやすい状態に整えることもできます。

洗い流さないトリートメントの使い方

ここからは洗い流さないトリートメントの効果を引き出す使い方のポイントを紹介します。

1. 髪が濡れている状態でなじませる

濡れた髪はキューティクルが開いている状態です。洗い流さないトリートメントをしっかり髪の内部までなじませるためには、キューティクルが開いている濡れ髪に塗布するのがポイントです。

 

お風呂上がりのシャンプー後に塗布する場合は、タオルドライで水気を切った状態でなじませます。朝の乾いた髪に塗布する場合は、水を入れた霧吹きなどで髪全体を濡らしてからなじませましょう。

2. 毛先を中心に、髪の中間まで塗布する

洗い流さないトリートメントを適量手のひらに取り、手のひらで軽くなじませてから毛先を中心に揉みこむように塗布します。髪は毛先から傷みやすいので、毛先からなじませることで傷んだ部分を中心に毛髪補修成分が浸透していきます。

3. 髪の根元にはつけない

毛先を中心に髪の中間までなじませる洗い流さないトリートメントですが、髪の根元まで塗布するのは避けましょう。

髪の根元にトリートメントをつけてしまうと、髪が乾きにくくなったりべたつきの原因になったりするため、思い通りのスタイリングが難しくなってしまいます。

4. なじませてからドライヤーで乾かす

毛先から髪の中間まで洗い流さないトリートメントをなじませたら、ドライヤーで根元からしっかり乾かします。

傷みやすい毛先には熱を当てすぎないように注意しましょう。

 

しっかりドライできたら、仕上げに毛先を中心に洗い流さないトリートメントを適量なじませると、よりまとまりのあるスタイルに仕上がります。

  

美容師がおすすめする洗い流さないトリートメント13選

ここからはヘアダメージが気になる人におすすめの洗い流さないトリートメントを紹介します。

 

今回はサロン帰りのようなツヤ髪を実現できるサロン系トリートメントを中心にピックアップしました。オイル、ミルク、ミストのタイプ別に紹介しているので、ぜひ髪質やお好みのテクスチャーに合わせて、気になるアイテムをチェックしてみましょう。

【オイル】おすすめ洗い流さないトリートメント6選

たっぷりのツヤ感とまとまりのある髪に導くオイルタイプは、ダメージケアをしながら濡れ髪、束感などのトレンドのスタイルも作れるトリートメントです。

 

⚫︎ Uマルチオイル

エコサート認証のアルガンオイルやアボカドオイルなどの5種類のオーガニックオイルやシアバターを配合したレゴリス uマルチオイル。99%天然成分で作られており、髪だけではなくボディやハンドなどの全身の保湿ケアにも使えます。

 

しっとりつややかな仕上がりで、パサつきがちな髪でもツヤ感たっぷりの濡れ髪スタイルや束感スタイルが実現できます。アイロン後のスタイリングにもぴったりです。

 

⚫︎ Uエッセンス

セラミドや油脂コラーゲン、アルガンオイルやアボカドオイルなどの5種類のオーガニック認証オイルを配合したオイルエッセンスタイプのトリートメントです。濡れた髪になじませて乾かせば、指通りのよいやわらかな髪に整えます。

 

⚫︎ アジアンムーン

紫外線や乾燥から髪を守るオレンジ色のオイルトリートメント。オレンジ色の秘密は、髪や頭皮にうれしい成分アスタキサンチンで、紫外線による乾燥ダメージをケアして髪を守ります。

 

9種類の天然オイルをベースに、コレステロール、18-MEA、CMC類似成分などの毛髪補修成分が配合されており、傷んだ部分に浸透して髪をしっとり補修します。

 

⚫︎ ケラスターゼ ユイル クロノロジスト

アルガンオイルやロレアルセラミドなどの毛髪補修成分がダメージをケアするケラスターゼのオイルトリートメント。髪のコンディションを整えるビタミンEも配合されており、健康的でツヤのある美しい髪に導きます。

 

⚫︎ ピトレティカ BS デューウィ ヘアオイル

保湿力が高いピトレティカのヘアオイルは、アミノ酸由来の毛髪補修成分が傷んだ髪をケアして、しなやかに整えます。ドライヤーなどの熱に反応して髪のダメージをケアするため、毎日のブロー前に使うのがおすすめです。

 

⚫︎ TOKIO IE アウトカラミ オイルトリートメント

シルクやスクワランといった保湿・補修成分が、髪のキューティクルにうるおいを与え、軽やかな指通りに仕上げます。独自処方のアウトカラミ成分が配合されており、キューティクルの滑り感を高め、つややかな髪に導くサロントリートメント発想のオイルケアです。

【ミルク】おすすめ洗い流さないトリートメント3選

続いてはみずみずしさとしなやかさを両立した美髪に整えるミルクタイプのトリートメントです。しっとり軽やかな仕上がりで、素髪から美しく見せてくれます。

 

⚫︎ リケラエマルジョン

インバスとしてもアウトバスとしても使える2wayのミルクタイプのトリートメントです。洗い流さないアウトバストリートメントとして使用する際は、毛先を中心に少量をなじませるのがおすすめです。

 

インバストリートメントとして使用する場合は、傷んだ部分を中心に少し多めの量をなじませてから洗い流します。

 

⚫︎ ケラスターゼ セラムセラピュート レジスタンス

オイルとミルクの2層が同時に出てくるケラスターゼのトリートメントは、傷みやすい毛先専用のトリートメント。6種のアミノ酸を組み合わせた成分や植物由来の保湿成分が配合されており、しっとりなめらかなツヤ髪に導きます。

 

⚫︎ ダヴィネス オイミルク

使いやすいスプレータイプのミルクトリートメント。毛髪補修成分パンテノールが髪の傷みをケアして、なめらかな質感に整えます。乾いた髪にも使えるので、朝のケアにもおすすめです。

【ミスト】おすすめ洗い流さないトリートメント4選

手軽に使えるミストタイプのトリートメントは、手を汚さずに髪にむらなく塗布できるのがメリットです。濡れた髪に使うのが基本の洗い流さないトリートメントですが、ミストタイプは乾いた髪にも使えます。

 

⚫︎ リケラミスト

乾いた髪全体に吹きかけて使えるリケラミストは、ブローやアイロンの熱から髪を守ってくれる効果があります。毛先がパサつくときは、毛先に集中的につけてから、ドライヤーで乾かすとまとまり感がUP!

 

⚫︎ アプルセル プレミアム 薬用ヘアパック

皮膜形成成分キトフィルムが配合されており、髪を補修成分でコーティングしてスルッとなめらかな手触りに。ドライヤーやアイロンセット前に使用すれば、熱ダメージから髪を保護して、キューティクルの乱れや枝毛によるパサつきを抑えます。

 

⚫︎ ケラスターゼ ディフェンス テルミック

弱った頭皮・髪をケアするヒートプロテクション設計のミストトリートメント。ココナッツオイルやエーデルワイスフラワーエキス、ショウガ根エキスなどの天然由来保湿成分が、髪にうるおいを与えてしなやかに整えます。

 

⚫︎ TOKIO IE アウトカラミ プレミアム エアートリートメント

TOKIO IEのミスとトリートメントは、ケラチンとCMC成分がダメージヘアを補修して、髪にたっぷりとうるおいを与えます。独自のアウトカラミ処方により、保湿成分と毛髪補修成分が髪の芯まですばやく浸透。つややかな髪をキープします。

まとめ

手軽に髪のダメージを補修して、つややかでうるおいのある髪をキープしたい人には、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)がおすすめです。洗い流さないトリートメントには、オイルタイプやミルクタイプ、ミストタイプなどがあり、それぞれ仕上がりの質感が異なります。髪質やダメージレベルに合わせて、複数のトリートメントを使い分けるといいでしょう。

 

また洗い流さないトリートメントは濡れた髪の毛先を中心に塗布するのがポイント。根元に付けすぎるとべたつきの原因にもなるので正しい使い方をマスターするのが、理想のスタイリングを叶えるコツです。

 

ぜひこの記事で紹介した洗い流さないトリートメントの使い方やおすすめアイテムをチェックして、傷みの気にならない美しい髪を目指しましょう。

この記事を書いた人

ライター:ナオ

化粧品メーカーで10年以上、スキンケアやヘアケア、メイクアイテムの企画や開発を担当していた美容ライター。日本化粧品検定1級の資格を保有。