髪のパサつきの原因は?プロが選んだしっとりツヤ髪に導くシャンプー&スタイリング剤12選

ツヤツヤのうるおい美髪に憧れているのに「髪がパサついて不健康そうに見える」「髪の乾燥やうねりで、思い通りにスタイリングできない!」などのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

髪のパサつき原因は複数あり、ツヤのある美髪を目指すためには原因に合わせた適切なケアが大切です。

 

そこでこの記事では美容師監修のもと、髪のパサつきの原因と対策、おすすめのシャンプーやスタイリング剤を紹介します。

この記事の監修者

スタイリスト・鴨林 優

約10年青山や自由が丘エリアでトップクリエイターとして腕を振るう。こだわりある空間や製品作りに力を入れるため2011年に独立し『Regolith Jiyugaoka』をオープン。輪郭や骨格、髪質から似合わせるオーダーメイドスタイルに定評。ファッション誌やヘアカタログ、メーカーの講師としても活躍。

髪のパサつきの原因は?

 

髪がパサついてしまう原因は複数あり、それぞれの原因が髪のダメージへとつながっています。そのため髪のパサつきを早めにケアしないと、ダメージが進行して髪が傷んでしまうこともあるのです。

また髪が乾燥してパサつくと、ツヤがなくなるだけではなく、髪のクセやうねりも目立ちやすくなります。

 

ツヤとまとまりのある美しい髪を目指すためには、まずは髪のパサつき原因を正しく理解して、適切なケアをすることが大切です。ここからは髪のパサつき原因を詳しく解説するとともに、原因ごとにおすすめのケア方法を紹介します。

原因①髪や頭皮が乾燥している

髪の内部には水分が含まれており、適切な水分量を保つことでしなやかなツヤのある髪をキープできます。しかし髪の水分が失われて乾燥してしまうと、髪表面のキューティクルが開いてパサパサの状態となり、手触りが悪くなります。

 

また頭皮自体が乾燥していると、フケやかゆみの原因になるだけではなく、健やかな髪を保つ力も低下してしまうのです。

 

髪や頭皮の乾燥原因のひとつに、間違ったシャンプー方法があげられます。頭皮や髪をゴシゴシ強い力でこすったり、洗浄力だけでシャンプーを選んだりすると、髪と頭皮の乾燥が進行してしまいます。

 

つややかでまとまりのある髪を目指したい人は、自分の髪と頭皮の状態にあったシャンプーを選び、髪や頭皮に負担をかけないやり方でシャンプーをしましょう。

原因②濡れた髪を放置している

濡れた髪は、髪表面のキューティクルが開いた状態です。濡れた状態のままドライヤーで乾かさずに、自然乾燥させてしまうと、髪内部の水分が蒸発して乾燥やパサつきの原因になります。

 

また髪が濡れた状態で寝てしまうと、枕や寝具で髪がこすれてヘアダメージが加速するので要注意!シャンプー後は濡れた髪を放置せず、しっかりタオルドライで水気を取り除き、ドライヤーで根元まで乾かすことが大切です。

原因③熱や摩擦によってダメージを受けている

過度なドライヤーやアイロンの熱によるダメージや、乱暴なブラッシングによる摩擦ダメージでも髪が傷んでパサつきが進行してしまいます。

 

ドライヤーやアイロンを使う前には、熱ダメージをブロックするトリートメントを使用するのがおすすめです。またブラッシングをする際は、強い力で髪を引っ張るのではなく、まずは目の粗いブラシで全体をやさしく整えてから、目の細かいブラシやクシで整えると、髪や頭皮への負担を軽減できます。

原因④パーマやカラーでダメージを受けている

パーマやカラーは薬剤を使用するため、繰り返し行うとどうしても髪が傷んでパサついてしまいます。パーマやカラーはサロンで相談しながら適切な頻度で行い、サロントリートメントなどと組みあわせて行うと、ヘアダメージを軽減できます。

原因⑤紫外線対策をしていない

髪や頭皮も肌と同じように紫外線によって日焼けしてダメージを受けてしまいます。紫外線ダメージを受けた髪は毛髪内部のタンパク質が壊れてパサついたり、水分が少なくなり乾燥したりします。

 

紫外線ダメージを防ぐためには、髪用のUVカットスプレーや帽子、日傘などのUVカットアイテムを使うのがおすすめです。また紫外線は1年中降り注いでいるため、長時間屋外で過ごす日は、季節を問わず紫外線によるヘアダメージに注意しましょう。

髪のパサつき対策はシャンプーの見直しから!

髪のパサつき原因でもある乾燥を防ぐためには、まずは毎日のシャンプーケアから見直してみましょう。シャンプーには髪や頭皮の汚れを取り除く大切な役割がありますが、間違った方法でシャンプーを続けていると、洗うたびに髪の乾燥が加速してパサつきがひどくなってしまう場合もあります。

 

ここからは髪のうるおいを守る正しいシャンプー方法と、髪のパサつき対策ができるシャンプーの選び方を紹介します。

髪のうるおいを守るシャンプー方法

  1. ブラシで頭皮汚れを掻き出す

  2. お湯(35〜40℃の間くらい)でしっかり流す

  3. シャンプーをつけ、泡立てる

  4. 泡がなくなるまで流す

  5. もう1度シャンプーをつけ洗う

  6. ぬめりがなくなるまで流す

 

汚れや皮脂をしっかり落としながら、頭皮や髪のうるおいを守るためには、シャンプー前のひと手間がポイントです。

 

シャンプーをする前の髪が乾いている状態で、目の粗い頭皮用ブラシなどで、しっかりブラッシングしましょう。ブラッシングすることで汚れが浮き上がり、シャンプーの際に必要以上にこすらなくても、すっきり汚れを落とせます。

 

またシャンプーを髪につける前に、ぬるめのお湯でしっかり予洗いをしておきましょう。お湯による予洗いだけで、汚れやスタイリング剤の6割程度を洗い流すイメージです。

予洗いの際はお湯の温度に注意しましょう。熱すぎるお湯で洗ってしまうと、頭皮の必要なうるおいや皮脂までお湯で流されてしまうため、35℃~40℃程度のぬるめの温度が適しています。

髪のパサつき対策に適したシャンプーの選び方

髪が乾燥しやすくパサついてしまう人は、マイルドな洗浄力で汚れを落としながら、髪や頭皮のうるおいを守ってくれる「アミノ酸系洗浄成分」を使用したアミノ酸系シャンプーを選びましょう。

 

アミノ酸系洗浄成分にはさまざまな種類がありますが、なかでも「ラウロイルメチルアラニンNa」を使用したシャンプーがおすすめです。ラウロイルメチルアラニンNaは、刺激性が少なく泡立ちのよいアミノ酸系洗浄成分です。

しっかり泡立つことで素早く汚れを落としながらも、濃密な泡がクッションの役割を果たしシャンプー時の摩擦刺激を軽減できます。

 

さらに頭皮や髪にうるおいを与える保湿成分や、頭皮の状態を健やかに保つ成分が配合されているシャンプーもおすすめです。

 

シャンプーには仕上がり別に「さらさらタイプ」「しっとりタイプ」などがありますが、髪のパサつきが気になる人は、まとまりやすい髪に仕上がる「しっとりタイプ」を使うのがいいでしょう。

髪のパサつき対策におすすめのシャンプー6選

ここからは髪のパサつき対策におすすめのシャンプー6選を紹介します。

サロン系シャンプーから購入しやすいドラッグストア系シャンプーまで幅広くご紹介しますので、ぜひ気になるアイテムをチェックしてみましょう。

シャンプー+

レゴリス シャンプーは、アミノ酸系洗浄成分であるラウロイルメチルアラニンNaやラウロイルアスパラギン酸Naを使用したサロンクオリティのシャンプーです。

豊かな泡立ちとすっきりとした洗い上がりを実現し、シャンプー中もきしまず、ドライ後はしっとりまとまります。

 

カンゾウ根エキス、ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキスなどの10種の植物エキスに加えて、頭皮をケアするアスタキサンチンが配合されており、乾燥しやすい頭皮や髪にうるおいを与えながら洗い上げるシャンプーです。

トイトイトーイ シャンプー

トイトイトーイ シャンプーは、独自成分のAEDSケラチンや疎水型PPT、ナノ化CMCなどの毛髪補修成分が配合されたサロン系シャンプー。アミノ酸系洗浄成分であるココイルグルタミン酸TEAに、タウリン系洗浄成分とベタイン系洗浄成分を組み合わせたシャンプーで、しっとり感のあるサラサラヘアに洗い上げます。

 

贅沢に配合された毛髪補修成分で、洗うだけでうるおいキープとダメージケアを叶えます。

 ディアボーテ HIMAWARI  リッチ&リペアシャンプー

ココイルメチルタウリンNa、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルサルコシンTEA、ココイルトレオニンNaの4種のアミノ酸系洗浄成分を使用したディアボーテのHIMAWARI リッチ&リペアシャンプー。

 

髪の広がりを抑制するヒマワリ芽発酵エキスと、うねりコントロール処方を採用しており、パサつきがちな髪もしっとりしなやかにまとまります。

ネット通販はもちろん、ドラッグストアで購入できる手軽さも嬉しいですね。

BOTANIST ボタニカルシャンプー モイスト

ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Naといったアミノ酸洗浄成分と、ソープナッツエキスやサボンソウ葉エキスなどの天然由来の洗浄成分を組み合わせたBOTANISTのシャンプー。

 

厳選された5つのボタニカルエッセンスが配合されており、髪の内部まで修復し、なめらかな指どおりを実現します。

ネット通販だけではなく、ドラッグストアやバラエティショップなどでも購入できます。

ミノン 薬用ヘアシャンプー

ミノン 薬用ヘアシャンプーは、有効成分グリチルリチン酸2Kが配合された医薬部外品の薬用シャンプーで、フケ、かゆみを防ぎ、毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ効果があります。

 

洗浄成分としてはヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液(ラウロイルメチルアラニンNa)といったアミノ酸系洗浄成分が配合されており、乾燥しやすい髪や頭皮にもうるおいを残してしっとり洗い上げます。

 

髪のパサつきだけではなく、乾燥による頭皮のフケやかゆみが気になる人にもおすすめです。

ジャムゥレーベル スキャルプクレンジング

ジャムゥレーベル スキャルプクレンジングはアミノ酸系洗浄成分ではなく、酸性石けんと植物由来洗浄成分、ケラチン系洗浄成分を使用したシャンプーです。頭皮への刺激を抑え、うるおいを守りながらすっきりと洗い上げます。

 

毛髪ケア成分として注目されているヘマチンの他、オウゴン根エキスやニームエキス、ドクダミエキス、ボタンエキスなどの植物由来保湿成分も配合されています。スーッと心地よい爽快感のある洗い上がりで、スカルプケアをしたい人にもおすすめのシャンプーです。

髪のパサつき対策におすすめのスタイリング剤6選

パサつきやすい髪は、スタイリング剤を使ってまとまりやすく整えるのもおすすめです。スタイリング剤にはツヤ感のあるバームやオイルが適しており、スタイリングしながらヘアケアもできる補修成分配合タイプを選ぶといいでしょう。

 

ここからは髪のパサつき対策におすすめのスタイリング剤6選を紹介します。

Uマルチオイル

エコサート認証のアルガンオイルなど5種類のオーガニックオイルを使用したレゴリス uマルチオイル。99%天然成分で作られており、髪だけではなくボディやハンドなどの肌の保湿にも使えます。

 

しっとりつややかな仕上がりで、パサつきがちな髪でもツヤ感たっぷりの濡れ髪スタイルや束感スタイルが実現できます。

N. ナチュラルバーム

パサつきが気になるショートヘアの人におすすめなのが、N. ナチュラルバームです。シアバターをベースに、天然由来成分のみで作られたバームタイプのスタイリング剤。

ツヤ感とナチュラルな束感を演出し、トレンドのスタイルが簡単に作れます。

N. ポリッシュオイル

パサつきが気になるロングヘアの人におすすめなのが、N. ポリッシュオイルです。N. ナチュラルバームと同じく、シアバターなどの天然由来成分だけで作られており、ウェットなツヤ感を1日中キープします。

 

オイルタイプなので広がりやすい髪もしっとりまとめて、つややかに仕上げます。

アリミノ ダンスデザインチューナー モダンシマー

ジェルタイプのスタイリング剤ですが、手のひらで伸ばすとオイル状に変化。乾いた髪になじませれば自然なツヤ感をプラスできます。広がりやすいパサつく毛先もスルッとまとまり、アイロン前に使えばカールキープの効果も発揮。

適度なスタイリング効果があるアイテムです。

joelroty トラック オイルNo.1

天然由来成分100%のマルチオイルで、サラリとした軽めのテクスチャーで髪になじみやすいのが特徴です。パサつきをケアしながらも、重たくなりすぎないので、ツヤ感とふんわり感のあるスタイルに仕上げたい方におすすめです。

髪だけではなく全身の保湿ケアにも使えます。

ダヴィネス オーセンティック オイル

天然のオイルをベースに作られたダヴィネスのオーセンティック オイルは、まろやかなテクスチャーでしっとりまとまる髪に仕上げます。なじませるだけで毛先のダメージを補修し、つややかな髪をキープ。

 

ウェット感のあるこなれスタイルを作りたい時に活躍します。

まとめ

髪のパサつきの原因は、乾燥、熱や摩擦のダメージ、パーマやカラーの影響、紫外線ダメージなどさまざまです。パサつきをケアしてツヤのある美髪を目指したい人は、パサつきの原因に応じて適切なヘアケアを行いましょう。

 

また髪のパサつき対策には、ヘアケアの基本であるシャンプーを見直すことも大切です。シャンプー前にはやさしく丁寧なブラッシングと予洗いで汚れを浮かせて、髪や頭皮に負担を書けないように洗い上げましょう。

髪のパサつき対策には、適度な洗浄力と保湿効果をあわせもつアミノ酸系洗浄成分を使用したシャンプーがおすすめです。また髪にツヤを与えながら、しっとりまとまるスタイリング剤を上手に活用するのもいいでしょう。

 

ぜひこの記事でご紹介したヘアケアのコツとおすすめアイテムをチェックして、パサつきが気にならないツヤのある美しい髪を目指しましょう。

この記事を書いた人

ライター:ナオ

化粧品メーカーで10年以上、スキンケアやヘアケア、メイクアイテムの企画や開発を担当していた美容ライター。日本化粧品検定1級の資格を保有。